
受験が近づくと体調管理への緊張感が高まり、この時期流行するインフルエンザ感染への不安も大きくなると思います。とくに家族が感染した場合や学校で流行していると、「受験生への感染を防ぐ方法はないか」「予防投与は受けられるのか」と考える保護者の方も少なくありません。
インフルエンザの予防はワクチンの接種が基本となりますが、状況によっては「予防投与」という選択肢が検討されることがあります。受験生であることを理由に、予防投与を受けれるとは限りませんが、周囲での流行状況などを考慮し、年齢や健康状態をふまえて医師が必要と判断すれば「予防投与」は可能です。
この記事では、受験前にできる感染対策、インフルエンザ感染予防投与の実際を解説したいと思います。
受験生のインフルエンザ対策で考えるべき事
インフルエンザ対策の基本はワクチン接種ですが、ワクチン接種していても完全に感染を防げるわけではありません。また、受験直前に家族内や学校で感染リスクが高まると不安が大きくなり、普段の実力が発揮できなくなるかもしれません。特別な時期だからこそ、一つの方法だけに頼るのではなく、複数の感染対策を組み合わせると安心につながります。
受験前にできるインフルエンザの予防対策
予防接種と日常の感染対策
インフルエンザワクチンは、インフルエンザにかかった時の重症化予防、症状を軽くすること効果が期待されていますが、感染を完全に防げるものではありません。
日常の対策としては、帰宅時や食事前のうがい手洗い、部屋の加湿、こまめな換気、外出時のマスクの使用などが挙げられます。無理のない範囲で、継続的に行うことが大切です。
家族内感染を防ぐためにできること
ご家族で発熱や咳などの症状が見られた場合には、次のような対策がおすすめです。
・可能な範囲で過ごす部屋を分ける
・空気清浄機を使用し、部屋の換気をこまめに行う
・手洗いや咳エチケットを徹底する
また、本人の体調変化も確認し、喉の違和感などがあれば早めに療養し、普段からの栄養補給、睡眠で免疫力を高めておくことも大切です。
家族がインフルエンザに感染したら、受験生はどうする?
まず行う家庭内感染対策
家庭内での感染を完全に防ぐことは簡単なことではありませんが、接触をできる限り減らすことでリスクを下げることはできます。
接触を避けるために、可能であれば部屋を分け、食事の時間をずらし、お手洗いなどの共用部分の消毒を徹底するとことが有効です。このような対策はご家族が発熱してインフルエンザの診断を受けてから行うのではなく、のどの違和感や倦怠感など、いつもより調子が悪いなと感じたら、早めに対策するようにしましょう。
症状がない場合も医療機関に相談すべき?
受験生本人にまだ症状がなくても、家族が感染した場合は予防投与が選択肢になる事があります。予防投与の判断には感染した家族との接触状況や、感染が分かってからの時間などが大切になってきます。
予防投与は、年齢や基礎疾患、ワクチンの接種状況、使用する薬剤ごとの適応などをふまえて判断する必要があるため、お薬だけを処方してくれるオンライン診療で処方してもらうのではなく、ちゃんと小児科で相談するようにしましょう。
インフルエンザの予防投与とは?
予防投与の効果
期待される効果は、感染者との接触後に発症する可能性をさげることです。ただし、予防投与を受けても感染や発症を完全に防げるわけではありません。
予防投与の対象や条件
予防投与に使用される抗インフルエンザ薬は、薬剤ごとに承認された対象や使用条件(年齢、投与期間など)が定められています。
実際に使用できるかどうかは、個別の健康状態や接触状況をふまえ、医師が判断を行う必要があります。クリニックによっては予防投与を行っていないところもあります。事前にクリニックに予防投与が可能か問い合わせてみましょう。
受験生が予防投与を検討するときのポイント
インフルエンザに対する予防投与を検討する際のポイントをまとめてみました。
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・家族の感染状況(いつ診断?接触の頻度)
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・インフルエンザワクチンの接種歴
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・受験日までのスケジュール
- ・予防投与は自費になる事も
治療で抗インフルエンザ薬を使用する場合はもちろん保険適応になりますが、家族内での感染、学校での感染が心配で予防投与を行う時、本人に症状がない場合には自費診療になります。受診お前に予防投与を行っているか、自費診療かなどクリニックに問い合わせみてください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 受験生はインフルエンザの予防投与を受けた方がよいですか?
A.予防投与は、同居家族がインフルエンザを発症した場合など、感染リスクの高い状況において検討される選択肢の一つです。受験期などに学校での感染が高まっている場合には、処方医と相談のうえ、本人の年齢、基礎疾患などをふまえて処方を受けましょう。
Q2. 予防投与を受ければ、インフルエンザに感染しなくなりますか?
A.インフルエンザの感染や発症を完全に防げるわけではありません。発症の可能性を低下させる効果が期待されます。服用の有無に関わらず、手洗いや換気などの基本的な対策を続けることが大切です。
Q3 インフルエンザワクチンを接種していても、予防投与を検討したほうがいですか?
A.インフルエンザワクチンの目的は感染予防よりも重症化予防にあります。同居家族の感染、学校での流行などで感染リスクが高まった場合は、予防投与が検討されます。
Q5. 受験直前に発熱や咳などの症状が出た場合、どうすればよいですか?
A.症状が見られた場合は、予防投与ではなく、インフルエンザの検査、治療が必要です。発熱後数時間でも検査(核酸検査)が行えるクリニックに相談してみましょう。
まとめ
インフルエンザ対策におけて、「予防接種」「日常の感染対策」「予防投与」は、それぞれ役割が異なり、どれか一つで十分ということはなく、状況に合わせて組み合わせて考える必要があります。
家族がインフルエンザに感染した場合や、受験を控えて予防投与を検討している場合は、医療機関へご相談ください。当院では家族内感染に対する予防投与や受験に向けての予防投与を行っています。詳しくお知りになりたい方はクリニックまでお問い合わせください。

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