子どもたちのインフルエンザ予防接種は何歳から?回数・時期・効果を小児科医が解説|下北沢小児科・アレルギークリニック|東北沢駅・池ノ上駅・新代田駅近くの小児科・アレルギー科

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子どもたちのインフルエンザ予防接種は何歳から?回数・時期・効果を小児科医が解説

子どもたちのインフルエンザ予防接種は何歳から?回数・時期・効果を小児科医が解説|下北沢小児科・アレルギークリニック|東北沢駅・池ノ上駅・新代田駅近くの小児科・アレルギー科

秋から冬にかけて毎年流行するインフルエンザ。接種時期が近づくと、「子どもはいつ予防接種を受ければいいの?」「1回接種だけではダメなの?」など、インフルエンザ予防接種についてのご相談をたくさんいただきます。

特に初めての接種や、お子さんがまだ小さいうちは、副反応やいつから接種すべきかなど不安になることも多いのではないでしょうか。

この記事では、子どものインフルエンザ予防接種について、対象年齢、接種回数・間隔、おすすめの接種時期、効果や副反応まで、保護者の方が知りたい基本情報を整理してお伝えします。これからインフルエンザ予防接種を受けようとされている方の参考になれば幸いです。

子どものインフルエンザ予防接種は何歳から受けられる?

お子さんのインフルエンザ予防接種は、注射ワクチンであれば原則として生後6か月から受けることができます。

現在、国内で使用されているインフルエンザワクチンには、主に以下の2つのタイプがあり、それぞれ対象年齢や接種方法が異なります。

  • ・注射のワクチン(不活化ワクチン):生後6か月から接種可能
  • ・経鼻ワクチン(経鼻弱毒生ワクチン)2歳以上から対象

経鼻ワクチンは2歳以上からが対象となっており、注射に対する苦手意識などによって、どちらを接種するか選ぶことが可能です。

注射のインフルエンザワクチンについて

むかしからに広く行われているのは、皮下に注射する「不活化ワクチン」です。「不活化ワクチン」とは病原性をなくしたウイルスの一部を投与して免疫をつくるタイプのワクチンで、「不活化ワクチン」のメリットとしてはウイルスそのものを注射するわけではないので接種によってインフルエンザにかかったかのような症状が出ることはありません(予防接種の副反応としての熱は出る可能性があります)、デメリットとしては年齢によっては1回接種では効果が乏しく、2回の接種が必要となります。

この注射ワクチンは生後6か月から接種可能です。年齢によって1回の接種量や回数が細かく定められており、乳幼児から大人まで幅広く使用されています。

鼻から接種するワクチンについて

近年では、注射ではなく鼻の中にスプレー状の薬液を吹き付けるタイプの「経鼻弱毒生ワクチン(フルミストなど)」も選択できるようになりました。「生ワクチン」とは病原性をなくした弱らせたウイルスを投与して免疫を作るタイプのワクチンで、メリットは年齢に関係なく1回の接種で効果が期待できること、デメリットとしては弱らせたウイルスの投与なので、接種後、軽いインフルエンザ様症状が出る可能性がある事、免疫力が低下している方には接種できない事などです。

針を刺さないため痛みがなく、注射が苦手なお子さんにとって大きなメリットとなります。また、重度の喘息や免疫不全など接種に注意が必要、接種がきないお子さんいらっしゃいます。経鼻ワクチンをご希望の場合は事前にかかりつけ小児科で相談してみてください。

【経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)の特徴と注意点】

子どものインフルエンザワクチン、何回接種する?

子どもの注射タイプインフルエンザ予防接種は、13歳未満は「原則2回接種」、13歳以上は大人と同様に「1回接種」と定められています。

子どもが2回接種を必要とする理由は、大人に比べてインフルエンザに対する免疫を獲得しにくいからです。1回の接種では十分な免疫力を得られないことが多く、2回接種することで免疫力を高め、予防効果を発揮します。

経鼻インフルエンザワクチンは2歳以上19歳未満で、接種量に違いはなく、接種回数も1回のみです

乳幼児(生後6か月〜3歳未満)の場合(注射タイプ)

  • ・接種回数2
  • ・1回の接種量0.25mL

生後6か月〜3歳未満のお子さんは、免疫機能が発達途上にあるため、適切な間隔をで2回しっかりと接種することをおすすめします。

3歳以上〜13歳未満のお子さんの場合(注射タイプ)

  • ・接種回数2
  • ・1回の接種量0.5mL

3歳以上になると、1回の接種量が大人と同じ0.5mLに増えますが、変わらず「2回接種」が必要です。幼稚園や小学校などの集団生活で感染リスクが高まる時期ですので、2回目の接種も忘れずに済ませておきましょう。

13歳以上のお子さん、成人の場合(注射タイプ)

  • 接種回数:1回
  • 1回の接種量:0.5ml

13歳以上のお子さんでは、大人と同様に1回の接種で大丈夫です、受験を控えているなどインフルエンザ感染に慎重に対応したい場合は2回接種も可能ですので、かかりつけの先生に相談してみてください。

1回目と2回目の間隔は?

注射ワクチンの場合、1回目と2回目の接種間隔は「24週間」あけることが定められています。

医学的には34週間あけて2回目を接種したほうが、より高い免疫効果が得られるとされています。もちろん流行が進んでいるようであれば間隔を狭めたほうが良い時もあります。流行がなければ3~4週空ける、流行が始まっていれば2週間空けることをおすすめしています。

※鼻からスプレーするタイプの経鼻ワクチン(フルミストなど)は、対象年齢内であれば「年1回」の接種で完了します。

子どものインフルエンザ予防接種はいつ受ける?

インフルエンザの予防接種は、毎年10月頃から接種が始まり、12月中旬までに完了させておくと安心です

インフルエンザの流行は例年12月頃から始まり、1月〜2月にピークを迎える傾向があります。ワクチンを接種してから十分な免疫力を発揮するためには約2週間かかります。

2回接種の場合は1回目から逆算して考えましょう

2回接種が必要な13歳未満のお子さんでは、2回目の接種を終えてから2週間たつと十分な免疫ができあがると考えられています。

たとえば、12月中旬にしっかりした免疫を獲得したい場合:

  1. 1回目の接種10月下旬
  2. 2回目の接種34週間後):11月下旬

このように計画を立てると、12月中旬にはしっかした免疫を獲得することができます。クリニックによっては予防接種を受けれる時間帯が限定されていたり、ワクチンの在庫不足が発生することもあります。早めにかかりつけの小児科に確認しておくと安心です。

子どもがインフルエンザワクチンを受ける意味は?

「予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまった」という話をよく耳にします。では、なぜ子どもに予防接種が必要なのでしょうか。

インフルエンザワクチンの最も重要な目的は、「重症化の予防」です。
医師がインフルエンザ予防接種をおすすめしている一番の理由は、インフルエンザに感染したとしても、高熱が長引くのを抑え、脳症や肺炎などの重度な合併症が起きることリスクを下げることができるからです。

特に小さなお子さんでは、インフルエンザによるインフルエンザ脳症や細菌性肺炎など合併するリスクが大人よりも高くなります。ワクチンを接種しておくことで、このような重度の合併症がおきるリスクを大幅に下げることができます。

インフルエンザワクチンの副反応は?

予防接種を受ける際、保護者の方が心配されることの一つが副反応です。

インフルエンザワクチンの副反応の多くは軽度であり、数日以内に自然に治まります。

注射ワクチンの場合

  • ・局所症状(注射した部位):赤み、腫れ、痛み、かゆみ
  • ・全身症状:発熱、寒気、頭痛、だるさ、機嫌が悪くなる

これらの症状は、通常接種後数日で治まることがほとんどです。

経鼻ワクチンの場合

  • ・よく見られる症状: 鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛み、頭痛

  • ・その他の副反応: 発熱、食欲低下、倦怠感

これらの症状はほとんどのお子さんで軽度で、接種後数日で自然と治まります。

接種後に気をつけたい症状

接種当日は激しい運動を避け、入浴は問題ありませんが注射した部分を強くこすらないようにしましょう。

万が一、以下のような症状がみられた場合は注意が必要です。

  • ・38.5℃以上の高熱が2日以上続く
  • ・ぐったりしていて活気がない
  • ・じんましんが全身に出る、呼吸が苦しそう

非常に稀ですが、強いアレルギー反応が起こる可能性もあります。接種後30分程度はお子さんの様子を注意深く観察し、なにか不安な症状があればすぐに医療機関に相談してください。

風邪をひいているときやアレルギーがある場合は接種できる?

予約当日にお子さんの体調が万全でない場合や、アレルギーをお持ちの場合は、「今日打っても大丈夫かな?」と判断に迷うことがあると思います。

明らかな発熱がある場合

当日、37.5℃以上の発熱がある場合は、原則として予防接種を受けることができません。熱が下がり、体調がしっかり回復してから改めて日程を調整しましょう。

軽い鼻水や咳がある場合

「熱はないけれど少し鼻水が出ている」という程度であれば、医師の診察のうえで接種可能な場合が多くあります。ただし、今後熱が上がる可能性がある場合は見送ることもあります。

アレルギーや喘息をお持ちの場合

現在のインフルエンザワクチンは高度に精製されているため、卵アレルギーがあるお子さんでも、安全に接種できることがほとんどです。ただし、卵を食べて重篤なアナフィラキシーを起こしたことがあり、現在、卵を完全除去しているお子さんは注意が必要です。、事前に卵アレルギーでかかりつけの医師に相談しておくと安心です。

また、気管支喘息などで治療中のお子さんも、症状が落ち着いていれば接種可能です。

これらの考え方は「下北沢小児科・アレルギークリニック」で予防接種を受けていただく際の基準になります。クリニックによっては「かぜ症状があれば絶対に打たない」クリニックもあるかもしれません。何か不安なことがあれば、ご予約されているクリニックにお問い合わせください。

よくある質問(Q&A)

Q1:子どものインフルエンザ予防接種は何歳から受けられますか?

注射の不活化ワクチンは「生後6か月」から受けられます。また、2歳以上のお子さんの場合は、鼻からスプレーするタイプの経鼻ワクチンという選択肢もあります。

Q2:子どもはインフルエンザワクチンを何回受けますか?

注射ワクチンは13歳未満のお子さんは原則「2回接種」が必要です。13歳以上は大人と同様に「1回接種」となります。経鼻ワクチンは全年齢「1回接種」です。

Q3:1回目と2回目はどのくらい間隔をあけますか?

注射ワクチンの場合、1回目と2回目の間隔は2〜4週間あけます。より高い免疫効果を得るためには「3〜4週間」あけての接種をおすすめしています。

Q4:子どもが風邪気味でも接種できますか?

37.5℃以上の発熱がある場合は接種できません。熱がなく軽度の鼻水や咳のみであれば接種できる場合もありますが、当日の診察で医師が総合的に判断します。

Q5:インフルエンザワクチンを受けても感染することはありますか?

ワクチンは感染を100%防ぐものではないため、接種後も感染する可能性はあります。しかし、発症リスクを下げるとともに、万が一感染した場合に脳症や肺炎などの重症化を防ぐ効果が期待されます。

 

まとめ

子どものインフルエンザ予防接種について、ポイントをまとめます。

  • ・対象年齢:注射は生後6ヶ月から、経鼻ワクチンは2歳以上19歳未満
  • ・接種回数:注射は13歳未満は2回接種、14歳以上は1回接種、経鼻ワクチンは1回接種
  • ・接種時期10月〜11月頃から始め、12月中旬までに免疫力を高めておく
  • ・ワクチンの効果:発症を防ぐだけでなく、脳症などの「重症化」を防ぐのが主な目的
  • ・体調不安:発熱(37.5度以上)は不可。軽い症状や喘息、アレルギーがある場合は事前に相談

 

お子さんのインフルエンザ予防接種について、スケジュールやワクチンの種類(注射・経鼻)など迷うことがありましたら、お気軽に当院へご相談ください。

世田谷区、「下北沢小児科・アレルギークリニック」では、お子さんの年齢やアレルギーの既往歴に応じた丁寧な診察と予防接種を行っています。

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監修者情報

最終更新日:2026年9月8日
監修:下北沢小児科・アレルギークリニック 院長 長尾 竜兵

下北沢小児科・アレルギークリニック院長 長尾 竜兵

監修者

下北沢小児科・アレルギークリニック

院長 長尾 竜兵(ながお りゅうへい)

保有資格

  • 日本小児科学会認定 小児科専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
  • 医学博士

2002年に東京医科大学小児科学講座に入局後、日本赤十字医療センター新生児科や東京医科大学八王子医療センター・茨城医療センターなどでの勤務を経て、20年以上にわたり小児科・アレルギー科の臨床経験を積む。2024年9月より下北沢小児科・アレルギークリニック院長。

子どもたちやご家族とのコミュニケーションを大切にし、親身に耳を傾けながら、お子さん一人ひとりにとって最善の医療をご提案しています。

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