
お子さんの耳をのぞいたとき、「耳あかがたまっているけれど、自分で取っても大丈夫?」「耳を気にしているけれど、何が原因だろう?」と不安に思ったことはありませんか?
小さな子どもは自分の症状をうまく言葉で伝えることができので、保護者の方にとっては「耳鼻科に行くべきか、小児科で診てもらえるのか」と迷う場面も多いかと思います。
下北沢駅から徒歩1分の下北沢小児科・アレルギークリニックは、小児科・アレルギー科に加えて小児耳鼻咽喉科も標榜しており、小児科医の視点でお子さまの全身状態を確認しながら、急性中耳炎、耳あかの除去といった耳のトラブルにも対応しています。このページでは、子どもの耳のトラブルでよくある症状や原因、ご家庭でのケア、そして当院の考え方についてご紹介したいと思います。
1. 子どもの耳トラブルでよくあるお悩みと原因
お子さまの耳に違和感があるとき、原因は大きく「耳あかの詰まり」、「耳の炎症(中耳炎・外耳炎など)」の2つに分けて考えることができます。
耳あか(耳垢)がたまっている
子どもは耳の穴(外耳道)が大人に比べてとても狭く、耳あかがたまりやすい傾向にあります。
-
耳垢栓塞(じこうせんそく): 耳あかが奥で固まり、耳の穴を塞いでしまっている状態です。お風呂やプールの後に耳あかが水を含んで膨らみ、聞こえにくさや違和感につながることもあります。
急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)とは?
風邪をきっかけに起こりやすい、子どもがよく経験する耳の病気の一つです。
-
なぜ子どもに多いの? 鼻の奥と耳をつなぐ「耳管(じかん)」という管が大人に比べて太く短く、水平に近いため、ウイルスや細菌が鼻から耳へ侵入しやすいのが原因と考えられています。
-
主な症状: 耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)、耳がつまった感じ。小さなお子さまの場合、痛みを言葉で言えず「不機嫌になる」「夜泣きをする」「しきりに耳を気にして触る・引っ張る」といった症状がみられることもあります。
外耳炎(がいじえん)とは?
耳の穴の入口から鼓膜までの皮膚(外耳道)に炎症が起きる病気です。
-
主な原因と症状: 耳そうじのしすぎで皮膚に傷がついたり、プールや入浴で耳の中に水が入って、湿った状態が続き雑菌が増えることが原因になる場合もあります。
2. ご家庭でできる耳掃除は?
お子さまの耳あかを見つけると、耳掃除をしてあげたくなると思いますが、いくつか注意点があります。
ご家庭での耳そうじで気をつけてほしいこと
ご家庭での耳そうじでは、以下のような点に気をつけてください。
-
耳あかを奥に押し込まない: 綿棒を使うと、耳あかを奥へと押し込んでしまい、かえって詰まりの原因になることがあります。
-
皮膚や鼓膜を傷つけないようにする: 耳の奥の方はとても見えづらく、耳かきで耳の中の皮膚を傷つけたり、お子さんが急に動いてしまったときに鼓膜を傷つけてしまう事もあります。
おすすめするご家庭でのケア
-
掃除は「手前の見える部分」だけ: 耳そうじは入口付近の見える範囲を綿棒でやさしく拭き取る程度にとどめる。
-
耳の奧は触らない: 耳には耳あかを自然と外へ排出する仕組みがあり、耳そうじしなくても耳あかがたまっていないお子さんも多くいます。奧の耳あかが気になるときは、無理をせず医療機関にご相談ください。
3. どのような場合に受診した方が良いですか?
以下のようなサインが見られた場合は、早めのご相談をおすすめしています。
受診の目安チェックリスト
-
耳を痛がって泣く
-
熱があり、しきりに耳を触ったり、気にしている
-
耳から液体(耳だれ)や出血がみられる
-
呼びかけへの反応が普段と違う、聞こえにくそうにしている
-
機嫌の悪さが続いている
「これくらいで受診してもよいのか」と迷う段階でも、遠慮なくご相談ください。
4. 下北沢小児科・アレルギークリニックでの診察・処置の考え方
当院では、小さなお子さまが不安や負担を感じにくい環境づくりを心がけています。
耳あかの除去
固くなってしまった耳あかや、奥に入り込んだ耳あかについては、状態に応じて専用の器具(拡大鏡や耳用ピンセット)を用いて丁寧に除去します。必要に応じて耳あかを柔らかくするお薬(耳垢水)を使用しながら、無理のない範囲で処置をすすめます。
中耳炎の確認と全身の診察
鼓膜の状態を観察し、腫れや赤み、液体のたまりといった中耳炎所見がないかを確認します。風邪を伴っている場合は、鼻水の吸引や胸の音の確認など、小児科全般の診察もあわせて行います。
保護者の方に付き添っていただく安心の体制
診察時には保護者の方に抱っこしていただきながら、お子さまのペースに合わせて対応するように努めています。
5. 小児科で耳の診察を受けるメリット
「耳の症状なら耳鼻科に行くべき?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、小児科で相談することには次のようなメリットもあります。
全身の風邪症状とあわせて診察できる
中耳炎の多くは、鼻水や咳、発熱といった風邪症状に伴って発症します。小児科であれば、耳だけでなく、胸・お腹など全身の状態をあわせて診察し、適切なお薬をまとめて処方できます。
予防接種や健診と合わせたご相談が可能
「ついでに耳あかを見てほしい」といったご要望にも対応しており、複数のクリニックを回る手間を減らすことができます。
お子さまとのかかわりに慣れたスタッフ
日頃から多くのお子さまと接しているスタッフが、お子さまへの声かけ、接し方に配慮しながら対応させていただきます。
よくあるご質問(Q&A)
耳あかの除去だけでも受診してよいですか?
はい、耳あかの確認や除去のみでもご相談いただけます。「これくらいで受診していいのかな」と迷う段階でもお気軽にお越しください。
中耳炎は自然に治りますか?
症状の程度には個人差があり、経過観察となる場合もあれば、お薬による治療が必要となる場合もあります。自己判断せず、医師の診察を受けたうえで判断することをおすすめします。
何歳から耳あかの処置を受けられますか?
年齢による制限は設けておりません。乳児から未就学児、学童のお子さままで、状態に応じて対応しております。
まとめ:耳あかの相談だけでもお気軽にどうぞ
お子さまの耳のトラブルは、言葉で症状を伝えられない分、保護者の方の不安も大きくなりがちです。耳あかの確認だけでもご相談いただけますので、「これくらいで受診してもいいのかな」と迷ったときは、お気軽にクリニックにお立ち寄りください。
記事の執筆・監修
下北沢小児科・アレルギークリニック院長
長尾 竜兵
日本小児科学会専門医/日本アレルギー学会専門医
当院では小児科、アレルギー科だけではなく小児耳鼻科、小児皮膚科の診断・治療にも対応しています。
お気軽にご相談ください。

WEB予約


