
「日中は元気に遊んでいたのに、布団に入ったら急に咳き込み始めた…」 「鼻が詰まって苦しそうで、何度も目を覚ましてしまう…」
暗いお部屋でお子さんが苦しそうにしていると、横で見守る保護者の方も心配で眠れなくなってしまいますよね。
夜間すぐに病院へ行くべきか、朝まで様子を見てよいのか迷ってしまうことも少なくないと思います。
この記事では、夜間にお子さまが咳や鼻詰まりで眠れない時の家庭でできる対処法と、すぐに夜間救急を受診すべきサインについて分かりやすく解説したいと思います。
下北沢駅から徒歩1分の下北沢小児科・アレルギークリニックでは、小児科およびアレルギー科専門医、小児耳鼻科の視点から、お子さまの全身状態を踏まえた耳・鼻症状の診察・処置を行っています。
結論を先に知りたい方へ
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今すぐできる家庭での対処法
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上半身を少し高くして寝かせる(クッションなどを活用※月齢の低い乳児は注意点があります本文をご覧ください)
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部屋の湿度を50〜60%に保つ(加湿器や濡れタオル)
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少量ずつこまめに水分補給をする(温かいお茶や白湯)
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蒸しタオルで鼻の付け根を温める・吸引器を使う
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今すぐ夜間救急へ行くべきサイン
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息をするたびに胸やのど元が凹む(陥没呼吸)
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「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がして眠れない
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唇や顔色が青白い(チアノーゼ)
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なぜ夜になると咳・鼻づまりが悪化するの?
昼間は元気に過ごしていたお子さんが、夜布団に入った途端に咳や鼻づまりの症状が強くなるのには、次のような理由が考えられています。
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副交感神経が優位になるため 睡眠中はリラックスを担当する「副交感神経」が働きます。そうすると空気の通り道(気道)が少し狭くなり、痰づまりや咳が出やすくなります。
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横になると鼻水がのどに流れやすくなる 体を横にすることで、鼻水がのどの奥へ流れる「後鼻漏(こうびろう)」が起こりやすくなります。これがのどを刺激すると、激しい咳を引き起こす原因になります。
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空気の乾燥とハウスダスト 布団に入ると、寝具のホコリやダニを吸い込みやすくなります。また、夜間は室内の湿度が下がりやすく、気道が乾燥して敏感になるため、少しのホコリでも咳が止まりづらくなります。
このように、夜間の咳・痰づまりの悪化は体の自然な仕組みによる影響が大きいと考えられています。まずは室内環境見直し、お子さんの体勢を整えてみましょう。
今すぐできる!夜間、家庭での対処法
お子さまが苦しそうで眠れないときは、次の4つを試してみてください。
1. 上半身を少し高くしみる
平らに横になると、鼻水がのどに流れ込みやすく、のどは刺激されて咳が出やすくなります。 背中の下に畳んだバスタオルなどを差し込み、上半身全体になだらかな傾斜をつけて高くしてあげると、呼吸が楽になり事があります。
頭だけを高く(枕など)すると首が曲がってしまい、逆に苦しくなることもあります。背中からなだらかに高くするのがポイントです。
⚠️ 月齢の低いお子さまへの注意:1歳未満の乳児は、厚みのある寝具が顔にかかり窒息のリスクがあります。厚みのある柔らかい寝具を使った上半身挙上は避け、心配な場合は無理をせず医療機関にご相談ください。
2. 部屋をしっかり加湿する
乾燥は喉や鼻の粘膜に負担をかけ、咳や鼻づまりの原因となることがあります。室内の湿度は50%〜60%を目安に保ちましょう。 加湿器がない場合は、濡らしたバスタオルを部屋に干すのも効果的です。
3. こまめに水分補給をする
のどが潤うと痰(たん)が切れやすくなり、咳が落ち着きやすくなります。 一度にたくさん飲ませると吐いてしまうことがあるため、一口ずつ、温かい白湯や麦茶をあげてみましょう。
⚠️ 月齢による注意:母乳やミルクのみで育っている赤ちゃんの場合は、少なめな量の母乳・ミルクをあげてみてください。
4. 蒸しタオルで鼻を温める・鼻水吸引
鼻づまりで苦しそうなときは、温かい蒸しタオルを鼻の付け根(目と目の間あたり)にやさしく当ててあげると、鼻の通りが良くなることがあります。 また、寝る前に家庭用の鼻水吸引器で鼻水を吸い取ってあげるのも大変効果的です。特に入浴後に吸ってあげると鼻水もやわらかく吸いやすいです。(鼻水吸い用の生理食塩水も市販されています)
朝まで待たずに受診すべき?注意すべきサインチェックリスト
家庭でのケアで落ち着けば、翌朝までまって受診していただければ問題ないことがほとんどですが、中には呼吸困難を伴っていて、すぐに夜間救急を受診してほしいケースもあります。
以下のチェックリストで、お子さまの状態を確認してみてください。
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・息を吸うときに、のどの下や胸の肋骨の間が深く凹んでぺこぺこ動いている(陥没呼吸)
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・息を吐くとき・吸うときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音が聞こえ、まったく眠れない
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・苦しくて横になれず、座った姿勢だと呼吸が楽になる(起坐呼吸)
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・呼吸のたびに肩を大きく上下させて苦しそうにしている(肩呼吸)
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・唇や爪の色が紫〜青白くなっている(チアノーゼ)
- ・ミルクの飲みが少ない、もしくは飲んでもせき込んで吐いてしまい、ぐったりしている
⇒ 1つでも該当する場合は、緊急受診が必要な可能性があります。迷わず夜間休日救急窓口や小児救急電話相談(#8000)へ相談し、医療機関受診を検討してください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.夜中に咳き込んで吐いてしまいました。どうすればいいですか?
Q.部屋の温度はどのくらいが適温ですか?
Q.咳や鼻づまりが何日くらい続いたら受診したほうがいいですか?
Q.赤ちゃん(乳児)の夜間の鼻づまりにも同じ対処法でよいですか?
まとめ:お子さまの様子を観察し、必要に応じてご相談ください
夜間にお子さまが苦しそうにしていると、保護者の方も不安でいっぱいになりますよね。 まずは部屋の環境を整え、体勢を工夫して、お子さまが少しでも楽に眠れるようにしてみてください。
夜間・休日で、上記の「注意すべきサイン」に該当する場合は、小児救急電話相談(#8000)や夜間休日救急窓口に相談してみてください。 「いつもと息づかいが違うな」という段階で、注意すべきサインには当てはまらないものの、翌朝以降も症状が続く・繰り返す場合は、日中の診療時間内に小児科医にご相談ください。

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