便秘・夜尿症|下北沢小児科・アレルギークリニック|下北沢駅の小児科・アレルギー科

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便秘・夜尿症

便秘・夜尿症|下北沢小児科・アレルギークリニック|下北沢駅の小児科・アレルギー科

子どもの便秘

子どもの便秘

子どもの便秘は、食事の変化、運動不足、水分不足、ストレスなどが原因となることがあります。また、トイレトレーニングや学校生活の始まりなど、ライフスタイルの変化も影響を及ぼすことがあります。お子さんのウンチが出づらくなった時には、このようなきっかけがないかを考えていただくことがとても大切です。

こんな症状に注意してください

ウンチが硬く、出にくい、または週に3回以下しかウンチがない場合、便秘の可能性があります。また、おなかの痛みやおなかが張った感じ、食欲不振などで便秘が見つかることも多いです。

便秘の治療

食事の変化に原因がある場合には、お薬でウンチをやわらかくして出やすくするのに合わせて、食物繊維が豊富な食事や、十分な水分摂取を行います。離乳食の時期に便秘になってしまった時には、離乳食の内容・回数は変えず、食材の硬さを便秘前に戻すのも効果的です。適度な運動も便秘の改善に役立ちます。運動は腸の動きを刺激し、便通を促進します。赤ちゃんの便秘には、腸を刺激するためにも保護者の方がおなかのマッサージをおすすめしています。

薬物療法

便秘薬には、便を柔らかくするものや腸の動きを刺激するものがあります。しかし、ウンチが硬いままで腸を刺激してしまうと、おなかの痛みが悪化してしまうこともあります。また、長期に使っているとだんだん効きづらくなり、どんどん量を増やさなければならなくなるタイプのお薬もあります。当院では水分と一緒に飲むことで硬いウンチをやわらかくし、自然な形でウンチを出すお薬を中心に使用しています。

子どもの便秘は一時的なものであることが多いですが、おなかにウンチがたまると腸が伸びてどんどんウンチをためやすい体質になります、また、ウンチが固いと出すときに苦しくなり、トイレでのウンチを嫌がるようになり、さらに便秘が悪化してしまう子どももいます。
便秘の治し方は年齢や原因によって様々です。当院では、お子さん、ご家族に合った便秘の治し方をご提案したいと考えています。

夜尿症(おねしょ)とは

夜尿症とは、5歳を過ぎても月1回以上おねしょが続き、その期間が3ヶ月以上にわたる場合に診断されます。膀胱の動きが発達段階である3~4歳のお子さんに場合には「もう少し様子を見てみよう」と考えていただいても大丈夫です。
夜尿症は自然と治ることが多いですが、心身ともに成長段階にある子どもたちにとって、おねしょをしてしまうことが大きなストレスとなり、自己肯定感や心理面に影響を及ぼす可能性があります。小学校に入学しても毎日のおねしょが止まらない場合は、一度当院までご相談ください。

夜尿症の症状

夜尿症の症状としては、睡眠中に無意識に排尿してしまうことが挙げられます。その頻度は様々で、毎日のように起こることもあれば、1週間に1回以下という場合もあります。排尿直後に目が覚めるようになってくると、治る時期が近いと考えられています。

夜尿症の治療

夜尿症の治療については、まずは生活指導を行います。それでも効果が見られない場合は、薬物療法やアラーム療法を追加します。夜尿症は自然に改善することが多いですが、生活指導を始めとする治療を継続的に行うことで、治療をしなかった場合に比べて治癒率を2~3倍高めることが可能です。また、症状が出なくなるまでの期間の短縮も期待できます。

生活指導
  1. 規則正しい生活をする:夜尿症の改善には十分な睡眠が必要です。夜間のおしっこの量を減らすホルモンは寝ている間に多く分泌されます。早寝、早起きを心がけ、就寝中に無理に起こしてトイレに行かせないようにしましょう。また、決まった時間に食事を摂ることも大切です。
  2. 水分、塩分摂取の見直し:夜尿症の改善には、水分摂取の見直しが有効です。朝から昼にかけてしっかりと水分をとり、夕方以降は飲む水分量を減らしましょう。夕食後から就寝まではコップ1杯程度の水分摂取にとどめることが目安です。
  3. 便秘に気をつける:便秘は膀胱を圧迫し、夜尿症の原因となる可能性があります。食物繊維を多く含む野菜、果物、豆類、イモ類を積極的に食べ、便通を整えることが重要です。
  4. 就寝前に排尿を済ませる:寝る直前には必ずトイレに行きましょう。また、布団に入って30分から1時間経っても寝付けない時は、再度トイレに行くことをおすすめします。
  5. 寝ているときの寒さ(冷え)対策:体が冷えると膀胱が収縮し、膀胱に溜められる尿量が減ってしまいます。特に寒さが強くなる秋から冬にかけては、対策をしっかりと行いましょう。ゆっくりとお風呂に浸かる、布団を温めておく、靴下や腹巻きで対策するなどが効果的です。
薬物療法

生活指導を行っても症状が改善しない場合は、おしっこの量を少なくする薬(抗利尿ホルモン薬)を使用します。このときの注意としては、薬の影響でおしっこが出にくくなっているので、寝る前に水分をたくさん飲んでしまうと、体に水分がたまった状態(水分過多)になってしまいます。眠る前2~3時間は水分を飲むのをひかえる必要があります。

夜尿アラーム療法

夜尿アラームは、下着に水分を感知するセンサーを装着し、センサーが尿で濡れるとアラームが鳴ってお子さんを起こすという仕組みです。アラームで起きることを繰り返すうちに、朝まで夜尿をせずに持つようになり、徐々に膀胱に溜められる容量が増加すると考えられています。すぐに効果が出るとは限らないため、しっかりと継続する必要があります。また、アラームが鳴った際は自分で止めるのが理想ですが、起きられないこともあり、ご家族の協力が必要な場合もあります。

夜尿症の向き合い方

治療とともに大切なことは、「起こさない」「怒らない」「焦らない」ことです。
就寝中に起きると睡眠リズムが狂い、夜間の抗利尿ホルモン分泌に悪影響を及ぼし、結果として夜尿の原因にもなります。また、夜尿があっても責めたりせず、治そうという気持ちをほめてあげてください。夜尿がなかった日にほめることも良いですが、それだと本人はコントロールできないので、どちらかというと寝る前にトイレに行くなど、約束事が守れたときなど、お子さんが意識してできることをしっかりほめてあげましょう。夜尿は体の成長の問題です。「じきに治るもの」ということを本人に自覚させ、安心させてあげることも大切です。

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