開業して3カ月たちました。
咳が続いて心配とのご相談を多く受けるため投稿させていただきます。
子どもの長引く咳には感染によるもの、喘息など感染以外のもの、ほこりや寒さなどの刺激によるものなど様々な原因があります。
〈感染によるもの〉
・細菌感染
肺炎、気管支炎、百日咳など。通常は鼻水や痰、お熱を伴います。
最近は百日咳の流行があり、五種混合ワクチン接種前や小学校高学年以降の長引く咳には注意が必要です。
・マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという病原体が原因の肺炎で、痰が絡まない咳が長く続くのが特徴です。
今年は夏ごろよりマイコプラズマの流行が続いています。
感染によるが咳はほとんどが風邪に伴うものが多く、抗生剤などを飲まなくても治っていきますが、
百日咳、マイコプラズマには効果がある抗生剤が決まっています。
風邪と言われて薬を飲んでいるけど良くならない場合は、抗生剤が効果的な可能性もあります。
〈喘息〉
ホコリ、ペットの毛、花粉などへのアレルギー反応によって気道が炎症を起こしたり、
急な寒さ、気圧の変化などによって気道が刺激され咳が出ます。
典型的な喘息の場合には喘鳴(ぜこぜこ)を伴いますが、
過去に喘息のあったお子さんや、気管支炎・肺炎のあとに気道の過敏性が残ってしまい、
刺激で咳が出る「咳喘息」の場合には喘鳴が伴わないことも多いです。
これ以外にも、冬になり鼻かぜが増えてきたり、空気が乾燥してきている影響で
鼻水がのどに垂れ込んで、のどが刺激されることによる咳
乾燥した空気、ほこりを吸い込んでしまいのどが刺激されてしまう咳なえども増えてきています。
長引く咳で受診していただいた際に診察で大切になるのは
・どんな咳?…乾いた咳、痰を伴う咳
・咳以外の症状…鼻水・痰の色は?
・咳のよく出る時間帯…1日中、学校で、寝ているときなど
・症状の経過…いつから始まり、悪くなってる・少しづ強くなっている・変わらない
・周囲での感染
これらの情報が分かると診察がスムーズに進み、より正確な診断に繋がります。
クリニック受診の際には、ぜひ参考にしてみてください。